みなさん育児お疲れ様です。
育児をしていると悩みごとはつきませんが、その中でも大きな悩みの1つが「時間がない」ことではないでしょうか?
- 「育児には時間がないのが当たり前!」
- 「育児中に自由時間を得る方法なんて無い!」
こんな風に思っている人に提唱したいのが「シフト制育児」です!!
〇「シフト制育児」って何?
・夫婦が交互に子守りを担当する仕組みのこと
〇目的
・少しでも自由な時間を得る
・夫婦の育児の負担を平等にする
〇特徴
・夫婦で協力して育児をやる
・育児や家事の分担を時間で決める
子どもが生まれる前と同じように自由時間を得ることは不可能です。
しかし、夫婦で協力すれば、短い時間であったとしても自由時間を得ることは可能です!
そして、その時間を最大化するのが「シフト制育児」です。
しかし、シフト制育児は「明日からやろう!」と思って始められることではありません。
シフト制育児の始める前から、実践後まで「シフト制育児に関する全て」を解説します!
シフト制育児を実践できれば、確実に自由な時間を得ることができます!
この記事を読んで、ぜひ「シフト制育児」を実践してみてください!
【STEP0:自由時間を得るためには】シフト制育児を実現するしかない!
ママ・パパの体力や精神面をケアするには、少しでもいいので自由時間が必要です。
しかし、育児中に自由時間を得ることはとても難しいです。
- 赤ちゃんから目を離せない
- 育児は24時間営業。しかも激務
- 仕事、家事など育児以外にもやることがある
- 夫婦で協力できていない
特に、赤ちゃんの時期は目を離せないため、「完全に自由な時間は1秒もない!」と感じているママ・パパもいるのではないでしょうか?
育児の最低人員は1人。交代で育児をしないと誰も休めない!
多くの家庭で、睡眠の時間帯は夫婦交代制を導入しています。
当たり前ですが、2人で見ていたら誰も休めませんよね。
ママが子どもを見ている間はパパは休む。
パパが子どもを見ている間はママは休む。
これを睡眠時間帯だけでなく日中も”なんとなく”やっているのではないでしょうか?
でも、”なんとなく”だとうまくいきません。
人間ですから、なぁなぁになったり、サボったりしてしまいたくなるのです。
この曖昧さが育児の「時間がない」を発生させているのです。
「育児の時間」と「休む時間」をはっきりさせない?←その方法こそがシフト制育児!
育児の時間と休む時間を夫婦で分担して、はっきり決めよう!
これを実現させるのが「シフト制育児」です!
育児は24時間営業で赤ちゃんからは目を離せない。
だから自由な時間を得るには、シフト制育児しかないのです。
- 自由な時間が増える
- 睡眠不足を防げる
- 夫婦の負担を平等にすることを「仕組み化」できる
- 夫婦で育児の悩みを共有できる
- 常に赤ちゃんを見ている人がいるから安心
- 夫婦揃って育児スキルが上がる
シフト制育児を実現できれば”いいこと尽くし”です。
男性も女性もない。夫婦平等に近づいている昨今において、シフト制育児が夫婦にとっての最適解であることをお分かりいただけたでしょうか?
【STEP1:シフト制育児を始めるために】パートナーの理解を得よう
シフト制育児は”始めること”が一番大変です。
実際みなさんもシフト制育児に似たようなことを考えたことはありませんか?
でも実現に至らなかったという人がほとんどではないでしょうか?
黒文字:問題点 青文字:解決策
〇そもそも育児をする時間がとれない
・仕事が忙しく家にいる時間が少ない→シフト時間を短くして調整しよう!
・仕事の時間が不規則→シフトを複数のパターン用意しよう!
〇パートナーの理解、協力が不可欠
・夫が育児に非協力的→後述します
・妻が夫に育児を任せられない→1人で育児ができるように教育期間を設けよう!
・シフト制育児に賛同してくれない→夫にもメリットがあることを伝えよう!
〇夫婦で育児について話し合う機会が滅多にない
・シフト制育児を提案する勇気がない→シフト制育児はいつでもやめられます!とりあえず一度始めてめることが大事です!
〇自由な時間を得ることに罪悪感や抵抗感を感じる人がいる→ラクをすることとは別です!(後述します)
【最大の問題点】夫が育児に非協力的である場合
シフト制育児は夫の協力が必要不可欠です。
そのため、夫が育児に非協力的であれば、シフト制育児は破綻します。
「育児に非協力的な夫がシフト制育児に賛同してくれるわけがない」
そう思う人もいるかもしれませんが、シフト制育児のいいところは夫にもメリットがあることです。
シフト制育児を夫に提案するときには、必ず夫側のメリットを伝えましょう!
【夫側のメリット①】スタンバイ時間を無くせる
育児において、もっとも削減できる時間は「スタンバイ時間」です。
シフト制育児を実現できれば、自分の担当以外の時間はスタンバイしていなくていいのです!
このスタンバイ時間が無くなるというのは、思っている以上に負担が軽くなった気持ちになりますよ!
【夫側のメリット②】育児への貢献度が時間単位になる
シフト制育児は子守りをした時間が貢献度です。
そりゃあオムツも替えて、ミルクもあげて、お風呂もいれてとたくさんやった人と、同じ時間子守りをしたけどずっと寝顔を見ていただけの人の貢献度が全く同じとは言いません。
しかし、育児において何も起きていないことを近くで見ていたというのも立派な仕事です。
シフト制育児は必ず1人で子守りをする時間が発生します。
つまり、この時間こそが貢献度になるのです!
大体の家庭は問題なく多くのタスクをこなすことが貢献度になるのではないでしょうか?
例えば
夫はこの育児のやることに加えて、前述したスタンバイ時間を費やしています。
スタンバイ時間は見えづらいため、奥さんも気づくことができません。
気付けないというよりは、スタンバイ時間は奥さんにとって当たり前なのです。
しかし、夫婦関係においてその当たり前に感謝できることはとても大事です。
シフト制育児を実現すれば、このスタンバイ時間も貢献度として見えるようになります。
貢献度や感謝というのが夫が育児をやる原動力となるのです。
「育児中なのにラクをしてもいいのか」と考えてしまう
残念なことにシフト制育児は”親がラクをしたいため”と考えられることが多いです。
育児を一生懸命やっている人ほど、そう考えてしまう人が多いです。
「自由な時間を得ること=子どもより大事な事がある」
みたいな考え方になってしまうみたいです。
親の睡眠不足やストレスの解消ができれば、その分子どもにたくさんの愛情を注げることになります。
自由時間を得ることに罪悪感や抵抗感を持つ必要はありませんよ!
【STEP2:シフト制実現のカギ】ワンオペ育児を担当できるようにしよう!
パートナーと話し合ってシフト制育児について理解してもらえたなら、次はシフト制育児の実現に向けてワンオペ育児を担当できるようにしましょう!
シフト制育児は、ワンオペ育児を交互に繰り返す育児スタイルです。
なので、シフト制育児の実現には、夫婦ともにワンオペ育児をできるようにする必要があります!
【LEVEL①】ひと通り全ての育児・家事を経験しよう
【LEVEL②】変わりばんこで育児をしてみよう
【LEVEL③】パートナーが家にいる状態で1日ワンオペをやってみよう
【LEVEL④】パートナーが家にいない状態で1日ワンオペをやってみよう
【LEVEL⑤】パートナーがいない状態で子どもと外に出かけてみよう
【LEVEL①】ひと通り全ての育児・家事を経験しよう
まずはひと通りの育児ができないといけません。
その上で家事もできるようにしておいたほうがいいでしょう。
その際、「見て学べ」はNG。最初は新人を育てると思って一つ一つ丁寧に教えてあげてください。
最初から上手くできないは当たり前ですのでコツコツ頑張りましょう。
一つ補足しておくと、家事については「これは絶対にやりたくない」というものはやらなくていいです。
育児においてはそんなわがままは許されませんが、家事は1日やらなかったくらいでは問題はおきません。
無理してまで嫌な家事をやる必要はないということです。
【LEVEL②】変わりばんこで育児をしてみよう
ここから少しずつパートナーの手が離れていきます。
まずは変わりばんこで育児をしてみましょう。
意識するのは2人で同じ作業をしないこと。
一人が家事をやるなら、もう一人は子守り。
一人が子守りをしているときは、もう一人は休む。
このように交代で育児を行いましょう。
一人でやる大変さや、そのときに思った疑問はパートナーと共有することで育児スキルの向上に繋がります。
【LEVEL③】パートナーが家にいる状態で1日ワンオペをやってみよう
育児・家事をひと通り経験し、変わりばんこの育児に慣れてきたら、休日を使って”1日ワンオペ”をやってみましょう。
最初は何か緊急事態が起きても対応できるようパートナーが家にいる状態でやりましょう。
しかし体験といえど、1日ワンオペはとても大変です。
終わった後は必ず感謝を伝えて、豪華な夜ごはんなど、小さなご褒美があってもいいかもしれません。
慣れない家事や育児をやっているパートナーを見ていると、つい口出しやダメ出しをしたくなることもあるでしょう。
だけどそこはできるだけ我慢。
せっかくやる気になってくれたパートナーが育児・家事を嫌々やることになってしまいます。
口出し、ダメ出しは基本的に不要。自分のこだわりは捨て、どうしてもこだわりが捨てられない場合は、そのタスクについては分担せずにあなたがやりましょう。
【LEVEL④】パートナーが家にいない状態で1日ワンオペをやってみよう
パートナーは不安かもしれませんが、1日外出をして本当のワンオペをやってもらいましょう。
本当の1日ワンオペを体験することで、よりシフト制育児の重要さが分かるでしょう。
外出から戻ったら感謝とねぎらいをお忘れなく。
【LEVEL⑤】パートナーがいない状態で子どもと外に出かけてみよう
最後のミッションは、ワンオペ状態で子どもと外に出かけることです。
ワンオペお出かけの目的はイレギュラー対応力の向上です。
外に出ることは勝手の分かった家の中とは違い、また新たな大変さに気づけるでしょう。
補足:面倒かもしれませんが①~⑤まで必ずやりましょう。
時間と手間はかかるかもしれませんが「LEVEL①~⑤」まで必ずやりましょう。
シフト制導入後に経験不足が発覚すれば、パートナーは心配でゆっくり休めなくなってしまいます。
またパートナーに頼れない状況を経験しないと、あなたの自由時間に平気でヘルプを求めてくる可能性もあります。
そして何より、ワンオペ育児の大変さを知れば、今まで育児に非協力的であったパパも「積極的に育児に参加しなくてはならないこと」に気づけるでしょう。
シフト制育児を行う上で、ワンオペ育児の経験が必須なことをご理解いただけたでしょうか?
【STEP3:シフト制育児を始める】シフトを作ってみよう!
STEP3まで終わったあなたの家庭はすでに自由な時間が増えたことを感じているのではないでしょうか?
実際、ほとんどの夫婦が協力できていないが為に、家事・育児に時間がかかってしまっているのです。
しかし、現状に満足してはいけません!
育児・家事の分担をなぁなぁにしてしまうと、必ずどちらか一方に負担が偏ります。
シフトを決めて、分担をはっきりさせましょう!
基本的なシフトのパターンを紹介
基本のシフトパターンを基に、それぞれの家庭にあったシフト時間に調整しましょう!
基本的なシフトのパターンを紹介します。
※睡眠が不安定な生後3ヶ月前までのシフトパターンは別記事で解説しています。
【シフトパターン①】妻が専業主婦もしくは育休中の場合
妻が専業主婦(もしくは育休中)のシフトパターンを考えてみました。
平日に夫が仕事でいない間は、基本的には妻が育児をする必要があります。
そのため、日中は妻がワンオペすることとなりますが、夫が仕事から帰宅後の時間を夫婦平等にしてみました。
〇夫の帰宅後はツーオペの時間を設けた
→この時間でお風呂などの大変な育児や家事をある程度やってしまう
〇夫のワンオペ時間を妻のワンオペ時間より先に設けた
→睡眠時間が足りなければ、自由時間を睡眠時間に充てられる
→子どもが早い時間に寝るなら、夫に寝かしつけを頼める
【シフトパターン②】夫婦が共働きの場合
夫婦共働きで子どもを保育園に預けているという家庭のシフトパターンを考えてみました。
この夫婦は妻の方が職場が近く、早く帰宅できるという想定で作ってみました。
朝の忙しい時間はツーオペにしてみました。家庭の状況によってはもっと早く起きて自分の準備をしないといけないかもしれません。
〇夫婦の自由時間ができた
→子どもの睡眠時間が延びれば図のように夫婦の時間を設けることもできます
〇子どもの保育園送迎の負担も考慮しよう
→保育園送迎時もワンオペみたいなものです。送迎を任せている一方はシフト時間をサービスしたり、家事をより一層頑張りましょう。
【シフトパターン③】夫婦ともに休日の場合
休日は一番自由にシフトを組めると思います。
しかし、何度も言いますが基本のシフトは作っておいたほうがいいです。
いつの間にか両者で休み時間の取り合いになってしまわぬよう気を付けましょう。
普段仕事で忙しいパパは休日にゆっくり休みたい気持ちも分かりますが、平日に奥さんに負担をかけているのなら返済のチャンスであることもお忘れなく。
シフト制育児なら、妻のワンオペの時間を自分がワンオペしたり、ツーオペ時間を自分のワンオペの時間にすれば、簡単に日頃の感謝を行動に移せますよ!
土日休みなら、それぞれ1日ずつ育児をしない日にしてもいいでしょう。
これもワンオペ育児を体験したからこそできる技です。
シフト作成時の注意点
ここまで読んできて、早くシフトを作りたい!と意気込んでいるかと思いますが、
「ちょっと待った!」
シフトを作るときには以下の注意点に配慮しましょう!
- 必ず夫婦が納得できるシフトにしましょう
※シフト決めの際は我慢は禁物! - 時間を守れないシフトにはしない
- 覚えられないような複雑なシフトにしない
- シフトの種類は平日と休日の2種類か、多くても3種類にしよう!
せっかくシフトを作っても時間を守れないことが多かったり、忘れたりしてしまうと夫婦の信頼関係を壊す結果になりかねません。
できるだけ簡単なシフトにすることを心がけましょう!
またシフトを相談する上で我慢は禁物!
最初はいいかもしれませんが、いつかは「自分のほうが多くやっているのに…」みたいな感情になりかねません。
シフト作成時には完全な平等を目指しましょう!
シフト制のルールを決めておこう
シフト制育児のデメリットがあるとすれば、イレギュラー対応が大変だったり、飲み会などの予定が入った時にシフト通りに動けなくなることです。
シフトはあくまで予定と考え、時間を守れなった分は「あとで返してもらえばいいや」と思うくらいがちょうどいいです。
最後にシフトを柔軟にできるようにルールを相談しておきましょう。
他にも独自のルールを考えて話し合っておきましょう!
シフト制を始めてから、ルールを追加していっても大丈夫です。
シフトを作ってみよう!
ここまで説明してきたことを理解した上でシフトを作成してみましょう!
ちなみに「シフトのパターン」で載せていた円グラフは以下のサイトで作成しました。
https://time-schedule.fuuu.work/
登録なしで無料で使えます!
操作も簡単なのでシフト作成時におすすめです!
【STEP4:シフト制育児の実践】シフトを調整しよう!
シフト制育児を実際に始めることができると、自由な時間が増える一方、時間の縛りを感じる人もいるかもしれません。
- 「今日は飲み会に行きたいけどシフトの時間があるしな…」
- 「友達とカフェに行きたいけど、夫に悪いしなぁ」
確かにシフトを決めた以上は時間を極力守った方がいいですが、普段からちゃんと時間を守っているなら我慢する必要はありません!
シフトの変更は全然OK!
急に予定が入ったり、どうしても参加したい集まりがある。
そんな時は遠慮せずシフトを変わってもらいましょう!
まるでバイトのような感覚で「シフト変わってもらっていい?」とパートナーに聞くだけです。
あなたが普段から育児を頑張っていれば、きっとパートナーも快く承諾してくれます。
パートナーとしても「じゃあ次は自分が出かけていい?」と言えるメリットもあります。
あなたは「1日子守りをやってほしい」と言われたときに快く承諾することができますか?
多くの人は
- やりたいことがあったのに…
- 自分だって出かけたい
と思ってしまうのではないでしょうか?
しかし、シフト制育児ができている家庭は、
- いつも自分のワンオペの時間を変わってもらってるから全然OK
- そしたら今度は自分が出かけよう
など、その1日の時間ではなく、長期的な目線で損得勘定をできるようになるのです。
夫婦で定期的に話し合い、情報共有をしよう!
子どもの成長やライフスタイルの変化など、シフトは柔軟に変化していくものです。
定期的に夫婦で話し合い、現状のシフトに不満がないか確認しましょう!
夫婦平等を絶対に忘れない
シフト制育児の目的を再度確認しておきます。
- 夫婦の自由時間を増やすこと
- 育児の負担を平等にすること
シフトの平等が崩れれば、一方の自由時間は無くなるし、育児の負担も偏ります。
なのでシフト制育児において夫婦平等であることは絶対です。
人間なのでラクをしたいときもあるかもしれませんが、そのときはシフトを調整しましょう。
決してズルをしてパートナーを騙すことだけはしないでくださいね。
まとめ:シフト制育児で自由な時間を手に入れよう!
長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。
序盤に話しましたが、育児中に自由な時間を増やすためには”シフト制育児しかありません!”
夫が育児に非協力的であったり、仕事で家にいる時間がほとんど無かったりと、ご家庭によってそれぞれ問題はあると思いますが、この記事を読んでシフト制育児を実践できるようになったらとても嬉しいです。
今後も、育児の「時間がない」に立ち向かった記事をたくさん書いていくので、他の記事もチェックしてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!